此のページにも再々、述べた事で在るが、日本と中国を結ぶ東シナ海の海路「シルクロード」は、数々の文化が伝達された道でも在った。其の主なものはシルクで在っただろうが、其れも一方的に大陸からもたらされただけではなかった。大陸から伝えられたシルク工芸は二百年経った卑弥呼の時代、公元2世紀には倭綾や絳青縑という高度な技術で織られたシルクが皇帝への献上品として逆に中国に運ばれたのである。
  また、稲作が伝えられて弥生文化が始まり、其れまでの村落単位の社会、母系氏族社会つまり、平等社会が崩れ、国という社会単位の誕生、支配地を繞る戦いという文化が呼び込まれたのも此の道を通じてで在った。「ライスロード」で在る。「ライスロード」によってもたらされた新しい文化、「弥生文化」は、富の一極集中つまり、支配階級を生み、支配者という位を輩出して国という生活圏、国を大きくしようとする戦いの文化を生み出したので在る。
  斯くして国家が各地に生み出され、文化の進展度、発生時期の違いから、後発国への先進国からの文化の移動が、日本の発達をもたらせたので在る。
  筆者は、日本の文明開化は二度、起こったと思う。第一回目は明日香時代つまり、聖徳太子が活躍をして中国の文化を取り入れ、其れを模倣した文化の花を咲かせた天平から、其れを咀嚼して日本独自の文化を築いた平安時代に続く時代。
  第二回目の文明開化は明治の欧米列強のキリスト教文化で国を発展させ、在ろう事か欧米先進国に戦いを挑んで国を滅ぼすに到った時代で在る。
  此処には始めて日本と云う国家が出来上がった時代、聖徳太子の活躍を通して見る第一文明開化を紹介したい。
  此のページは従来、日本の古代史の定説とされて来た教えに反旗を飜さんとする筆者の心意気を読み取って欲しいので在る。

「屁放き爺さん昔~しのお話」輯

第四篇,「飛ぶ鳥の明日香の都」

”遣隋使、隋の文化に掛けた夢」
(history3.html )へのリンク

”Once Upon A Time For Japan Birth”

巻一、”日本の夜明けと聖徳太子の登場”

巻二、”日本大建造計画”


巻三、”文籍輸入と太子の夢”

巻四、”仏教移入と太子の夢”

第二篇,「遣隋使、遣唐使」と「平成遣唐使」

”シルクロードとブックロード”
(history2.html)へのリンク

  或る歴史学者は言う。”歴史と云うものは、出来事を机の引出に仕舞って置いて、其れに好く似た事態が起こったら、引出から見付け出して読むと好い。必ず、答えは見付かる”と。

  お年寄りが重宝されたのは過去に起こった出来事を何時迄も、沢山其の呆けつつ在る頭、脳味噌に保存している事によってでの事で在ろう。最近は核家族の時代で、老婆とひそと暮らしている爺さんが多い。婆さんの愚痴を毎夕、飯を喰わせて貰いながら聴かされるのである。「屁放き爺さん」と世捨て人を自称する筆者も此の類で在る事は逃れられない。
其処で現実を逃避せんとして毎日、昼間は二階の大書斎に籠もって独りで泣かずに、PC嬢ちゃんに遊んで貰うのである。
  斯うしてホームページの頁を増加させては読み返す。フェイスブックやブログに手を出そうとするが、試してみる勇気も沸いて来ない。
  斯くして、PC嬢は今日も文句も言わず、此のエロ爺を虐めないで遊んで呉れるのである。

「屁放き爺さんよもやま噺」輯
大表紙(index.html )へのリンク

巻一、”生命を知らない地を貫く道”

巻二、”塩と茶の道「茶馬古道」”
      ”胡姫待つ酒肆”

巻三、”「柿右衛門」とマイセン磁器”
      ”シルクロードを東西する「麺文化」”

巻一、”聖徳太子の夢の挫折”
    「さざ波の志賀の都」

巻二、”太子の夢の復活”

巻三、”太子の夢の完成”

第五篇,「青丹よし平城の都」

”聖徳太子の夢の挫折と復活”
(history4) へのリンク

筆者按”日本の始まりに想う”

第一篇,「シルクロードの旅」

  ”絲調之路一万キロを旅行く”
(history1.html )へのリンク
第三篇,「澪つくし難波の都」

”日本誕生前夜」
(historyprologue.html) へのリンク

巻一、”文字なき国の歴史”

巻二、”(難波と大和)倭国同志の戦い”

巻三、”日本誕生前夜”

巻四、”斯くして日本は生まれた”

巻一、”青丹よし平城の都は・・・”

巻二、”鑑真和上の来朝と大仏さん”

巻三、”鑑真さん千二百年振りの帰郷”
    ”平成遣唐使ほろ酔い帰国”

ー寂しい爺さんの繰り言ー