グラナダの人口は、およそ26万人、人口だけを見れば、スペイン南部の中都市であるが、歴史の上では重要な都市である。スペインは8世紀まではスペイン人が支配していたが、イスラム教徒に破れ、15世紀末頃までは、イスラム教徒の支配下にあった。これを当時のカトリック教徒が奪い返し、スペインの隆盛を築き上げた由緒ある地が、このグラナダである。
グラナダで最も有名な建築物は、アルハンブラ宮殿である(写真)。
ここはイスラム教徒とキリスト教徒の戦いの中心舞台でもある。
まずこの宮殿の広いこと。具体的な広さはわからないが、日本の皇居の何倍あるだろうか。歩いて見て回ると本当に疲れてしまう。
宮殿内部を見ていると、当時の王族の栄耀栄華を極めた生活ぶりが手にとるようにわかる。建物や家具調度品の豪華さ、プールまである贅沢さ、華麗な花が咲き乱れる広大な庭園、見ているだけでうっとりさせられる。
一方、町のなかは歴史があるだけに、古い石造りの建物が中心で、道路は狭く、国民の暮らしぶりは必ずしも豊かとは言えないように見えた。
この後、カテドラルを訪れたが、ここスペインでは、このような寺院が多くあり、どれも同じように見えてしまう。
写真はアルハンブラ宮殿の内部
マラガからミハスへ