ナポリのあとはポンペイの遺跡観光です。
この遺跡は紀元前8世紀に作られ、約25000人が生活していたそうですが、今から1900年程前の、西暦79年にベスビオ火山の大爆発により、火山灰で埋め尽くされ、町が全滅してしまったところです。ここを18世紀から発掘しはじめ、現在も発掘が継続されています。
この遺跡では古代ローマの石造りの住居や役所、公衆浴場などを見ることができ、当時の生活の一端を窺い知ることができます。
この建物を見ると、まさに日本と歴史の違いをまざまざと感じさせられます。驚いたことに、人類最古の商売の建物の跡も残っています。これを見て、人間の本能は古今東西を問わないものであることを再認識したものです。
ここで観光中、日本では考えられないようなハプニングが起きました。イタリアでは、観光案内には、必ず政府公認の現地ガイドが案内することが法律で義務づけられています。しかも、この免許は英語、フランス語、日本語など言葉ごとに免許があるため、英語の免許の人は、日本語で説明すると違反となります。そして、違反を取り締まるため、警察官が常に巡回しています。
我々についたガイドは、英語の免許を持った人ですが、日本語も流暢に話します。このガイドか我々に対し、英語と日本語で説明していたところ、警察官が近寄ってきて、日本語のライセンスの提示を求め、違反していたことを理由に連行していきました。この法律は、イタリア人の雇用確保のためだそうですが、それにしても、これには本当にビックリしました。
このポンペイの遺跡のあとは、イタリア民謡「帰れソレントへ」で有名な美しい港町ソレントをバスから眺め、ローマへの帰途につきました。
なお、ポンペイを埋めたベスビオ火山は、イタリア民謡「フニクリ・フニクラ」で有名な、「赤い火を噴くあの山へ」の山です。
写真は遺跡の一角です。
フィレンツェへ