イタリアの二日目はローマから南へ約250KM、長靴のくるぶしぐらいに位置するナポリとポンペイの観光です。
ローマからの高速道路は実に快適です。まず、三車線で一車線の幅も日本より広く取って在り、また、道は何十キロと果てしなく真っ直ぐなのには意外な感じがします。
現地のガイドの説明では、イタリアの高速道路は、延べ5500KMで、日本の5倍あるそうです。
また、日本では研究段階の車両自動読み取り装置もあり、事前に登録された車は、料金所でも止まることなく、すいすい突っ走って行きます。
速度制限もあってなきがごとしで、200Kぐらいで突っ走る車が多く、まるでレース場を走っているような感覚です。高速道路の両側は民家はほとんどなく、工場が少しある程度で、あとは、放牧場とぶどう、たばこ、オリーブの畑が延々と続きます。車窓から眺めていると、日本より面積は狭いにもかかわらず、風景は大陸並みです。
途中休憩をはさみ約3時間でナポリに到着です。
イタリアは南部に行くほど治安が悪いそうで、ここナポリはローマよりスリが多く、また、
車の運転もローマより荒いといわれ、一層注意するようガイドから念をおされました。
ナポリの最初はイタリア民謡で有名な「サンタルチア」の港の一角、13世紀に建築された、カステル・デローブ城、別名、たまご城です。
この名前のゆかりは、ローマの詩人、ベルギリウスが魔法の卵を隠したからとか、上から見ると卵の形をしているからとか、いわれているそうです。
この城は、海に突き出た要塞で、建物自体に派手さは在りませんが、歴史上は重要な建物だそうです。
続いて、すぐそばのカステル・ヌオーブ城です。ここも13世紀ルネッサンス建築の代表作で、フランス風のこの城は、手入れの行き届いた芝生広場の中にあり、威風堂々としたたたずまいを見せています。
写真はサンタルチアからナポリの丘を望む。写真ではあまりきれいではありませんが、肉眼で見ると、大変素晴らしいながめです。ナポリの風景をテレビなどで紹介するときは、必ず出てくる場面です。
ポンペイの遺跡へ