イタリア紀行 ・・その5・・・サンピエトロから再びローマ市内へ

サン・ピエトロ寺院を後に、ローマ市内をバスで移動しますが、この間に気になったことがいろいろありました。

その一は、ローマの町が古い時代に作られたため、車社会は全く想定されていません。このため駐車場がほとんどなく、道路の両側にびっしり、しかも、間隔をぎりぎりにつめて駐車してあります。したがつて、バンパーで前後に車を押して、間隔を広げてからでないと、出ることができません。
日本でこんなことをしたら、町中けんかとなることでしょう。
そして、車の運転の荒っぽいこと。車優先社会で、歩道に人が歩いていても、警笛を鳴らして、平気で突っ込んできます。日本の感覚で歩いていると、ひやりとさせられることが、しばしばあります。
ローマ人は慣れているのでしょうが、それでも交通事故は非常に多いとのことです。名古屋や大阪の運転が荒っぽいといわれますが、その比ではありません。

その二は、さすがに観光立国、町中に電柱が無く、景観がすっきりしていることです。日本では、都心の一部しか電線の地中化ができていませんが、イタリアでは田舎しか電柱はないそうで、この点では大変進んでいます。

その三は、町が紙屑やたばこの吸い殻などで結構汚く、ドイツやスイスの美しさとは、大きな差があります。もっとも、この汚さは日本と同程度、いや、日本よりはましかもしれません。
イタリアには自販機はほとんどなく、缶や紙パックなどは全く落ちていないこと、 日本ではスーパーなどでもらう袋は、イタリアでは有料であるため、誰も捨てないこと、などが雑多なゴミの発生を防いでいます。このため、ゴミの種類が少なく、日本よりすっきりしているように感じるのかもしれません。

この後、有名な「トレビの泉」へまいりました。この泉へ後ろ向きでコインを投げると、ローマへ戻ってこれる、という伝説があり、ローマでも人気のスポットです。
事前のイメージでは、結構大きいと思っていましたが、思ったより小さい感じがしました。
また、この泉の前の広場も、せいぜい300坪程度で狭いのですが、そこへ雑多な人種が1000人位集まってきており、芋を洗うような混雑です。日本のコインをなげ、早々に泉の前から退散し、少し離れて鑑賞しました。



写真はトレビの泉. 泉から少し離れた所からしか撮れず、画面が小さくて、はっきりはわからないかも知れません。
                                ローマのホテルにて