イタリア紀行 ・・その10・・・ウフィッツ美術館

ドゥオモのあとは、すぐそばのウフィッツ美術館へはいりました。
ここは16世紀に建築されたもので、この建物と、ここから通じるベッキオ橋、アルノ川の眺めは、まさに絵になる風景です。

この美術館は当時の富豪、メディチ家の収集した世界的なルネッサンス美術品が展示されています。
レオナルド・ダ・ビンチの「受胎告知」、ボッティチェリの「ビーナスの誕生」、ミケランジェロの「聖家族」などなど、本などで幾度も見た絵画が所狭しと展示されています。
これらの芸術品を鑑賞していると、芸術心のない私でも、なんだか心豊かな気分に浸れる不思議な魔力があるような気がします。

このあとは、又すぐそばの、ベッキオ宮殿に行きました。ここは14世紀に建築されたもので、94メートルの鐘楼が建てられており、ここから市内が一望のもとに見渡すことができまてが、我々は時間の都合で登ることはできませんでした。

フィレンツェの観光の最後は、町を一望できる丘の上、ミケランジェロ広場です。
ここへ訪れたのは日没直前であったため、夕日に輝くフィレンツェの町が、黄金色に染まり、その美しさに、しばし言葉を失います。私も数多くの旅行をしましたが、このような光景は初めてで、大変感動しました。

ミケランジェロ広場からホテルまでは、普通であれば20分程度ですが、ご多聞に漏れず、大渋滞。ホテルまで1時間程かかってしまいました。
しかし、何が幸いするかわかりません。普通なら暗くなる前に着いてしまい、夜景を見ることはできませんが、渋滞のおかげで、市内のナイトツアーとなりました。名所旧跡はほとんどライトアップされ、夜空にくっきりと浮かび上がる姿は、まさに幻想の世界で、夜まで観光を堪能することができました。
写真はミケランジェロ広場からフィレンツエ市内をのぞむ
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