ツルネン議員 国会に新風を

大橋巨泉氏の参議院議員の辞職に伴い、ツルネン・マルテイ氏が繰り上げ当選、異色の国会議員が誕生した。
ツルネン氏は昭和42年、27歳の時、フィンランドから宣教師として来日、布教活動の傍ら、地域の奉仕活動にも力を注ぎ、そして、帰化して日本国籍を取得されたのである。
その後、神奈川県湯河原町の町会議員として活躍されたが、その時に旧態依然たる政治の現状に、改革の意欲をかき立てられたようで、国政への参加を決意されたようだ。

私は同氏の著書「青い目の国会議員いまだ誕生せず」を読み、氏の環境問題や福祉活動への取組姿勢、国際社会での日本の役割、日本政治の問題点の指摘や提言に共感を覚えた。

前回の参議院選挙では、惜しくも次点で当選を果たす事が出来ず、一票を投じた私としては残念な思いをしたが、今般晴れて国会議員として国政に参加されることは喜ばしいことと思っている。
同氏は民主党議員ではあるが、政党の殻に閉じこもることなく、日本人にはない斬新な発想をもって、日本の古い体質と、既得権益にしがみついた政治体制を打破し、新しい風を国会に吹き込んでいただけることを期待している。

                           
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