イタリア紀行 ・・その15・・・思い出を胸に

翌日はいよいよイタリアとの別れの日です。ミラノのホテルを出て、これから帰国の途につきますが、帰りは何と、スイスのチューリッヒからのフライトです。

ミラノから一路北へ、イタリア最北端、スイスの国境に近いコモ湖を通ります。
ここは、イタリアのリゾート地で、アルプスのきれいな雪解け水をたたえ、静かなたたずまいの中にしっとりとした雰囲気を漂わせています。このようなきれいな場所を素通りしてしまうのは、本当にもったいない。

スイス国境の通過には、パスポートを見せるわけでもなく、イタリアでの買い物の関係で、免税手続きの人だけバスから下り、書類にスタンプを押してもらうだけでお終い。実にあっけないものです。

スイスへ入ってすぐに、雪を冠ったアルプスの山並みが見えてきます。天気は上々、快適なドライブです。ハイウェイの両側は、テレビ番組「アルプスの少女・ハイジ」の風景そのもので、牧歌的なたたずまいを、ふんだんに見せてくれます。昨年もスイスに来て思ったことですが、こんな所で暮らすことができたら、どんなに素晴らしいことでしょう。

ミラノから約4時間でチューリッヒ空港に到着、長い旅行もいよいよ終わりをむかえました。
振り返ってみると、イタリアは古代から中世にかけて栄えた国だけに、歴史や文化を味わう最良の地ではないかと感じました。
ここへ僅か8日間のツアーでは忙しすぎて、じっくり見てまわるだけの余裕がありません。
退職後3週間ほどかけ、じっくり見てまわれば、もっと素晴らしい経験ができたことでしょう。またの訪問を期して。

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