カナダ東部をたずねて(その8)・・・トロントからナイヤガラへ
トロントの旅も終わり、ナイヤガラへと向かいます。ナイヤガラまでは直線距離でお
よそ80kmですが、オンタリオ湖沿いにぐるっと回ってゆくため、130kmほど
の道のりです。このハイウエイ沿いも、楓などが鮮やかに色ずき、湖の青さとのコン
トラストも美しく、旅人の目を楽しませてくれます。
およそ一時間半でナイヤガラへ到着です。ナイヤガラの滝が最初に見えたとき、バス
の中から期せずして、ワアッーという歓声が上がりました。バスが滝に近づくにつれ、
桁違いのスケールと、その迫力に圧倒され、息をのみ言葉を忘れてしまいます。
ナイヤガラの滝は、五大湖のエリー湖からオンタリオ湖へ流れるナイヤガラ川の途中
にあるもので、滝は並んで二つあり、カナダ側がカナダ滝、アメリカ側がアメリカ滝
と名づけられています。その高さはいずれも56mであるが、幅はカナダ滝が675
m、アメリカ滝が320mで、水量はカナダ滝がアメリカ滝の10倍だそうです。
バスを降り、テーブルロックと呼ばれる展望台から、その滝をすぐそばで見ると、自
然の雄大さが、最初に見た以上に大迫力で迫ってきます。さすがナイヤガラ、テレビ
で見たナイヤガラとはまるで迫力が違います。これは実物を見て初めて実感できまし
た。
ナイヤガラの滝には、「霧の乙女号」と名づけられた観光船が運行されており、滝壷
のすぐ近くまで行くことができます。私たちもこの船に乗って滝の真下まで行きます。
ちなみに料金は10ドル65セントでした。
私たちは地上からエレベーターに乗って乗船場まで行きます。改札口を通ると、飛沫
除けのビニールカッパを貸してくれます。そしていよいよ乗船、出発です。
船から見た滝は、地上から見た姿とはまた全く違いました。想像を絶する水量と、轟
音、そして滝に近づくに従い、台風以上の猛烈な飛沫に、まともに目も開けておれず、
恐怖感を感じるくらいのもの凄さ。これこそ、筆舌に尽くし難い光景です。


写真はナイヤガラの滝
思い出を胸に帰国の途へ