万葉 スケッチ紀行
スケッチ・文/辻本 洋太朗
私は50歳を過ぎて大和路のスケッチを始めたのだが、万葉集と言うものすごい遺産に気がついた。
万葉歌は高校で習ったきりだが、年齢のせいか、歌が解り易くなっているのには驚いた。でもやはり 古典は面倒だ。
ところが万葉集という歌の巨塊を、素人でも気ままにつまみ食いで楽しむ事が出来た。恋、花、 作者、場所、季節等々、どんな切り口でも好きな所からかぶりつく。解り難いのは放っておく。こん ないいかげんな放浪スケッチも重ねると点が線に、線が交錯して広がりだすと面白さは増すばかり。 宅地開発、道路、河川の整備、農林業の不振で大和路の変貌ぶりは今やすさまじい。
万葉、大和路の美は写真家の入江秦吉さんで私は終わったと思っていた。ところがバイクで駆け廻っ てみるとまだまだ魅力のある所が眠っている。そして何でもないありふれた風景の中に万葉のロマン が今も息づいている。
<中略>
この本は読売新聞・奈良版に連載したものをベースにしている。
<中略>
万葉スケッチはまだ始まったばかり、描き残した所があまりにも多すぎる。この膨大な万葉集をすべ てスケッチに収めることは無理だが、この旅はまだまだ続きそうです。
1998年10月
辻本 洋太朗
以上 あとがきより
万葉スケッチ紀行
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1999年1月29日初版発行
著者 辻本 洋太朗
発行者 納屋 嘉治
発行所 株式会社 淡交社
本社 〒603-8691 京都市北区堀川通鞍馬口上ル
営業 TEL 075-432-5151
http://tankosha.topica.ne.jp
『万葉スケッチ紀行』から春の部一部ご紹介
@ 大和三山 北葛城群新庄町から
A 竹田の原 橿原市
B 竜王山 天理市
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